ひとす@PNG
2010年1月パプアニューギニアに派遣された青年海外協力隊・理数科教師の活動記
1/9 おいもっぷ

あけましておめでとうございます。

12月25日クリスマスから1月2日まで旅行に行ってきました。

その疲れからか、一週間熱がでて寝込んでいた。今日になってやっと熱が下がった。長い風邪だった。

さて今回の旅行先は・・・ポミオ!通称・オイモップ

POMIO → OIMOP (逆から読んでいる)

パプアの人って自分達の名前はもちろん、場所にもニックネームをつけるんだな。

ポミオはイーストニューブリテン島の東に位置している。

ラバウルから船に乗ること12時間(この船、日本の遊覧船じゃん!日本語の注意書きがたくさんある)。

船が着いた先は、大きな大きな湾になっていて、周りは緑の山々に囲まれている。 噂どおりの大自然が広がっていた。

ポミオに車は走っていない。ブッシュを歩くか、海をカヌーをこいで渡るしかない。

私が一週間お世話になった村はマラクールという村で船着場からカヌーで一時間。

この村で、うちの生徒、G11のラザルースという少年と二人で一週間過ごしたわけだが、家は親戚の神父の家で、村から少し外れたところにあり、他の家とは比べ物にならないほど、とてもいい家だった。
太陽光発電なんかもあり、トイレは水洗ではないが便座はあるし、とても快適だった。

ポミオの人々はゲストが来ると、食べ物を持ち寄ってくれる習慣があり、毎日テーブルの上に食べ物が溢れていた。基本的にはイモなんだが・・・。イモ、イモ、イモ。。。オイモップのオイモはこのことだったのかと思うほど。

さて、ラザルースに連れられて最初に行ったところはワラカラップ!

IMG_8105 ワラカラップは滝のこと。(ワラ=水、カラップ=ジャンプ)

写真では見づらいが、木々の奥からものすごい量の水が流れて出てきている。海もきれいなのだが、川はもっときれいで、日本で見たどんな清流よりも、はるかに透き通っている。そして凍るほど冷たい!

この滝の元をたどっていくと、洞窟がある。

IMG_8181 中に大きな部屋があり、天井に丸い小さな窓がポッカリ開いていて、そこから日が差し込んでスポットライトのように中を照らしていた。

ここの人達の信仰では、先祖の魂は川に宿るといわれている。ここでワスワスしたお前はもう俺達の仲間だ!と言っていた。ちなみにピジン語では風呂も水泳も「ワスワス」。ココポよく水不足になるけど、ポミオは全くその心配はない!彼らの自慢だ。

 

次は割礼の話。IMG_8284

割礼とは簡単に言うと、ちんちんの皮をちょんぎることです。

このような慣習があるのは、この国ではポミオだけらしい。

まだ幼い乳飲み子をひっとらえて、ハウスボーイという男のみが入ることを許される家の入り口でオペを行う。

使うのは竹の棒と、かみそり。切った後、となりのおやじが口からココナッツの果肉を噛んだ汁をびゃーっと掛けて終了。汚ねーw

手術中、数名のおばちゃんは外でイモをかじっている。かじったイモを手に溜め込んでいる。手術後、いっせいにそれをハウスボーイに投げた!

同時にハウスボーイの上に立っている男がお菓子を屋根の上から投げる。みんなキャッキャ喜んでお菓子を拾う。

儀式というか完全にお祭りだなこれは。

今回は2つのハウスボーイで10人くらい切った。

見ててとても痛々しい。おっさんはココナッツかけたから痛くないって言ってたけど。うそや~ん!

さぁ、ここで終わらないのがポミオ。

今度はブッシュの中からトゥンブワンが出てきて、村人を鞭で思いっきり引っ叩いている!!すごい音だ!!女の人で泣いてる人もいる。

IMG_8298 
これは、子供の痛みを、親が分け合うという意味らしい。ちなみにさっき、イモを噛んでだのは、イモを噛むと歯が痒くなる。それも痛み分けという意味らしい。なるほど~。

トゥンブワンというのはシンシンの時に登場する、マスクをかぶったやつです。トーライ族(ココポ、ラバウル)は三角頭のドゥクドゥクという名前のやつがいましたね。覚えていますか??

このトゥンブワンは悪いトゥンブワンで『カーソ』という名前です。おばちゃんはラスカルトゥンブワンって言ってました笑。

祭りの期間中は村に『カーソ』が鞭を持って現れ、子供を追っかけまわして叩いたりする。ちなみに『カーソ』は常に走っており、相当威圧的で怖いww

 

 

では最後に、シンシン。

前夜、隣の村から、人がやってきて夜通しクンドゥドラムを叩き、手を叩き、歌い続ける。しかもすべて違う歌。千曲あるらしい。踊っている人もいる。やたら盛り上がっている曲があったので「これ何の歌?」と聞くと、「傷口の歌」と言われた。なんだそらw

さて、いよいよ当日!

広場の真ん中にイモの塔が立っている。

このタイプのシンシンは死んだ人に捧げるものらしく、最近亡くなった方の遺留品を燃やしていた。
鞄や服やスプレー缶も・・・・え、スプレー缶?ドッカーン!!!
案の定、爆発してました。ww 怪我人いなくてよかった。

女性達が広場でまず踊り、歌い、トゥンブワンを呼ぶ。すると奥からトゥンブワンが男達と共にやってくるのだ。そして全員で激しいダンスが始まる!

トゥンブワンは全部で5種類ある。

悪いトゥンブワン『カーソ』
タロイモのマスクをした『ウルセン』
魚のマスクをした『クルンクルン』
傘のマスクの『トゥグル』
ながい板(パラン)のマスクの『ライ』

IMG_8400 『ウルセン』は風船つけててかわいい。 IMG_8439  『クルンクルン』はクルンクルン回ってます。IMG_8470目玉はこの通称『アンブレラ』と呼ばれる巨大なトゥンブワン、トゥグル!亡くなった人の人形と写真が飾られている。いすに座ってるみたいだ。ぐるぐる頭が回転して体が3mくらいまで伸びる。

どのトゥンブワンも動きが激しい!周りの人たちも興奮しっぱなし!イモ振り回しまくりの、かじりまくりだ!

これだけでも十分満足なのだがもう一日、この4日後の1/1に再びシンシンが行われた。もちろん、前日は歌い明かしていた。年越しライブだ。私は年明けの瞬間は、ホラ貝吹きならしてました。
残念ながら船の時間の都合で、最後のは見ることは出来なかった。


ポミオ地区はものすごく広いが、ほとんど開発されていない。手付かずの自然がたくさん残っている。珍しい動物もたくさんいる。
写真には撮れなかったがオウムやサイチョウはたくさん見かけた。ジュゴンもよく来るらしく、この週も村人が見かけていた。
人も家族や親戚のつながりが強く、村の掟のようなものもきちんとしていて、盗みもないし人がいい。とても気に入った。

とてもいいところで、まだまだ書き足りないし、言葉では表せられない。今度は誰かを誘って行きたい。