ひとす@PNG
2010年1月パプアニューギニアに派遣された青年海外協力隊・理数科教師の活動記
7/17 マスクフェスティバル

年に一回、ここココポで行われるマスクフェスティバル。

PNG各地のトラディショナルダンスと、地元のトーライ族、バイニン族のダンスが見れる。
地元のダンスが見れるのはここだけ!門外不出のダンスなのだ!

これがトーライ族(ココポ、ラバウルに住む人々)のダンス!

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「トゥブアン」というやつ。森の精霊を模しているのか。村人に聞くと、「シークレット」と答えた。よく分からんが、いいやつらしい。幸せを運ぶんだそうだ。

とんがり頭、大きな目と口、ふさふさな体、すらりと伸びた生足、軽快なステップ、動くたびにワッサワッさと葉っぱのこすれる音がする。

とても愛着の湧くキャラクターだ。癒される。

このお祭り、場所も時間も告知があまりなくかなり適当だが、たぶん毎年やると思われるので、ココポに来たいという人はこのシーズンがお勧めデス。

7/3-15 POMでPCM

Term2 Holiday は首都のポートモレスビー(POM)に上京した。

首都の空港は最近2回も銃殺の強盗事件が起きていたのでかなり緊張した。

事件は大丈夫だったが、今回のフライトでは航空会社の出来の悪さに呆れた。

【行き】

昨日の飛行機が飛ばなかったせいで、この日の飛行機に昨日の客が乗り、私達は追い出されてしまった。

臨時便が夕方飛ぶと言うので、空港で5時間待ち、なんとか乗れた。

この空港、時計が止まっている時点で意識の低さが感じられる。

【帰り】

手続きをしようとすると「キャンセルされました。」と言われた。翌日のチケットを取ろうと別の受付へ行くと、「キャンセルされてないよ!」と言われた。でもそれは同任地のT隊員のだけで、私のは無いと言う。

ひとす「じゃあ俺はどうすればいい??」

受付「あんたも行ってみれば?」

なんじゃそら。で行ってみると、普通に席が空いてた。

そしてこの飛行機、なんと!荷物を積まずに出発した!

俺は荷物預けてなかったからよかったが、先輩のK隊員は荷物が無くて困り果てていた。

翌朝7時に荷物を取りに来いと言われて結局来たのは13時!

なんという醜態。

飛行機が遅れる、飛ばない、自分の席が他の客に取られるということはよくあること。時間通りというのはまず無い。それがパプアニューギニア。学校でダラダラすることを教えられた生徒たちの行く末がこれだ。いつかこの飛行機は墜落するだろう。

さて、航空会社の愚痴はこれくらいにしといて、首都では何をしたかというと、

・健康診断
・安全対策連絡協議会
・教育省訪問
・大使公邸訪問
・協力隊パプアニューギニア派遣30周年セレモニー
・中間報告会
・理数科教師分科会

理数科教師分科会ではPCM(プロジェクトサイクルマネージメント)という村落開発系の人がよく用いているプロジェクトの立案管理法を学んだ。

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我々ボランティアが進行役となり、現地スタッフには意見をポストイットに書いてシートに貼り付けていくという方法で行われていく。問題分析がメインで、ある問題に焦点を当てそれを中心とし、上に結果、下に原因をツリー状にぶら下げていく。

手順通りに行っていくと、誰でも「論理性、一貫性」に優れた問題解決のプロジェクトを立案できる。

そして、このPCMのポイントは「参加型」であるということ。参加者は自分の問題を自分達で解決していくことになる。ボランティアが独断でプロジェクトを決定するのではない。全員で問題意識を共有してチームプレイで問題解決に取り組むのだ。

やってみた感想としては、問題の因果関係を図示することはとても分かりやすいし、意外な発見がある。そして、思っていることを全員で共有できるところがいいと思った。

この勉強会はマヌスという島の理数科教師の発案で行われたのだが、実はその学校は私の学校と同じ問題を抱えていた。

教師をリスペクトしない、暴力事件、ボイコット・・・

このような問題は近年PNGで広まりつつあるようだ。

 

11月、このマヌスの学校でPCMを用いたワークショップを我々理数科教師で開催することを予定している。

PCM初心者の我々がどこまで通用するのだろうか。

6/24 Suggestion

明日はティーチャーズミーティングの日。

今まで会議の場で発言することすらなかった私が

明日、あるSuggestion(提案)をします。

さかのぼる事、1週間。

以前から仲の良かったマネさんという体育教師の家を訪れた時、学校の抱える問題について議論した。

マネさんは過去に生徒に2回も石を投げられるという経験をしている。この学校の生徒の態度には敏感だ。

さらに彼はハイランドの出身で、ハイランドの学校はとても組織されていて、生徒は先生のことをリスペクトするし、食事もおいしいし、女の子とわいわいおしゃべりしたり、ダンスパーティーをしたりととてもエンジョイしたそうだ。

私も他校だが生徒に石を投げられた。
日本の学校もエンジョイした。

似たような境遇の二人は意気投合し、この学校をなんとかしようと夜遅くまで語り合った。そして、ミーティングで2人の意見を提出しようということになった。

内容は3点

1.New Timetable
2.Club Activities
3.Students’ Committees


1に関して
今の時間割は日本と違い、授業と授業の間に休み時間が無い。よってコンピュータールームや理科室、農場には遅れて来る。教師も教室を移動するので当然遅れる。授業だけじゃなくて、朝から寝るまで全てのスケジュールは常に遅れている。ダラダラダラダラ・・・・・いわゆるPNGタイムだ。
南の島で食べ物がたくさんあり、好きなときに好きなだけ食べて、寝て、××して・・・という不自由の無い生活をしてきたからだろう。
果たして学校はそれでいいだろうか?これからこの国を担う若者、グローバリゼーションが進む現代で国際社会に旅立っていく若者が時間も約束も守れなくていいのか?いいわけねー!
その結果が今のPNGの姿じゃないか。中国をはじめとした東南アジアやオーストラリア人に支配され、資源を持っていかれ、環境を汚染され、貨幣経済についていけない人々は貧困に陥り、格差社会が生まれ、スラムができ、犯罪は増加し、さらに凶悪化している。国は汚職まみれで教育、医療、インフラにお金が回っていない。
もっと問題意識を持って今の体質を変えていかなければ、この国の将来はない。
ということで、時間通りに動ける時間割を作るという目的で、NewTimetableには授業の間に10分休憩を入れ、朝食や、朝礼、夕食などの前には10分間の移動の時間を設けた。

その他、時間に関して
・ 鐘はいつも生徒が手でテキトーに鳴らしている
→ちゃんと放送で時間通りに鳴らす。
・ 学校に時計がひとつもない。
→すべての教室に時計を設置。校庭には大きな時計を。

などなど。

2に関して
生徒達は日々フラストレーションを抱えている。まずい飯、長い肉体労働、厳しい校則、臭いトイレ、臭いシャワー、汚い食堂、布団の無い寝床。しかしながら、エンターテイメントはごくわずか。ボールで遊んでるやつもいるが、かなりの生徒はすることもなくブラブラ。そりゃタバコ吸うわ、*ブアイ噛むわ、酒飲むわ、落書きするわ。そして、しまいに他校と乱闘、教師に石を投げるようになる。彼らにはリフレッシュが必要だ。さらにクラブ活動は体はもちろん、精神面も鍛えられる。うちの学校は成績はトップクラスだが、態度は最悪。クラブを通して人間的にも成長してほしい。活動は月、火、木曜日の16:00~17:00。

(*ブアイ=木の実。石灰と一緒に食べると化学反応を起こし、口の中が真っ赤になる。唾液が大量に分泌され、それをビューーーと吐き出す。最初見たときは吐血かと思う。汚い、臭い、歯が赤黒くなりボロボロになる。依存性があり、PNGでは子供から大人まで常に噛んでいる。学校では禁止されている。)

 Table1

残念ながら水泳部はプールが無いため作れない。。。
“Japanese倶楽部”を担当する予定。

3に関して
実は委員会らしきものは存在していた。G12の20人の代表。MESSやドミや環境、風紀、エンターテイメントなど。
実際ほとんど機能していない。存在感も薄い。人数も少ないし、何の権限もないし、話し合いもないし、1人、2人で注意するだけ。
提案は各クラスから代表2名を輩出して28名の委員会を作るというもの。執行部はクラスキャプテン+HB(ヘッドボーイ)、副HBの16名。IDカードか、バッジかなんかつけるとモチベーションも上がるし、存在感もでると思う。生徒はこういうのが好きなんだな。水曜日の16:00~17:00にミーティング。 
 

Table2
私は以前から気にかけていた”MESS”の監督に志願。 

Table3  

ほとんど日本のシステムの受け売りだけど、マネさんのハイランド地方の学校ではこういうシステムがあって、成功しているらしい。

 

さて、明日。どうなることでしょう。英語がちゃんと出てくるか心配。

6/29 Welcome party

オーストラリアから使節団がやって来た。IMG_5039

この前でっかいコンテナでパソコンや机や椅子や本を大量に寄付してくれた学校の生徒と先生だ。

図書館の内装やパソコンの設置などを手伝うためにはるばるシドニーから来てくれたのだ。

この学校には昔から多額の寄付をしてもらっていてるらしく、今建設中の新図書館もここの寄付だ。

大変お世話になっているこの方達を歓迎するために

VUVUの生徒による歓迎のシンシンショーが行われた。

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同じ地域でも、衣装やダンスや歌が違う。

踊りの始めに粉を全身に付けたり、シェルマネーを踊り子に渡したり、なにか意味のありげなパフォーマンスが儀式がある。

この国のトラディッショナルダンスはとても個性的で魅力的だ。

生徒たちは普段はかっこいいTシャツを着て、ジーパンを履いて、ハイテクな携帯電話やミュージックプレーヤーを持ち歩いて自慢げにしているが、自分達のこんな素晴らしい文化も忘れずに守っていってほしいなと思った。